PhysicsLab. 2016 BLOG

物理ショー班の記事

こんにちは!
ついに5月に入り、五月祭まであと2週間ほどとなりました。物理ショー班3回目のブログです。

今回はショーで使う道具をいくつかご紹介します。
まずはこの透明なシート。

これは物理のさまざまな実験に使われるシートです。一見何もないように見えますが…

このように光にかざすと虹色に見えています。それではこのシートにレーザーを当てるとどのようになるのでしょうか?


次はこちら。料理に使うボウルに透明なシートが張っています。まるで太鼓のような形をしていますね。

このシートの上に塩を振り、近くにおいたスピーカーから音を流します。塩に何が起こるのでしょうか?


最後はこの道具。セロハンテープにカラフルな棒がたくさん付けられています。

この道具を使うと、波に関連したとてもきれいな実験ができるのですが、いったいどんな実験なのでしょうか?

結果はすべて五月祭当日、あなたの目でお確かめください!
小柴ホールにてお待ちしています。
こんにちは。
物理ショー班2回目のブログは、今年のショーのテーマである波と振動についてです。

「波」と聞くと海の波を想像する方も多いかと思いますが、物理の世界では他にもさまざまなところに「波」が登場します。

たとえば、音は空気の振動が伝わっていく現象で、波の一種です。ギターなどの弦楽器を弾くときを考えてみると、弦の振動によって周りの空気の振動が引き起こされ、それが音として伝わります。音が振動であることは、喉に手を当てながら声を出すことでも確かめることができます。私たちは空気の振動を音として感じているのですね。
また、光も波の性質(波動性)を持っています。とはいえ、音のように簡単に確かめられるものではありません。光の波動性を確かめる有名な実験の1つに「ヤングの実験」があります。これは、光源から出た光を2つのスリットに通すとスクリーンに縞模様が見えるという実験で、それぞれのスリットから出た光の波が干渉することで説明することができます。


最近の話題では、アメリカにある検出器「LIGO(ライゴ)」が重力波の検出に成功した、という発表が2016年2月になされました。このブログでは重力波について詳しく説明することはできませんが、重力波は「空間のゆがみ」が波として伝わる現象で、アインシュタインの一般相対性理論によってその存在が予言されてきました。重力波はブラックホールが形成される過程などで生じると考えられています。LIGOによる重力波の検出はアインシュタインが一般相対性理論を発表してからちょうど100年ということもあり、大きく報道されました。

このように「波」は物理のいたるところに顔を出しますが、これらは物理に登場する波のほんの一部に過ぎません。PhysicsLab. 2016物理ショーでは「波の世界を見てみよう」をテーマに、光や音などの身近な波から最先端の物理まで、実験を通して体感していただけるようなプログラムを用意しております。詳細は次回のブログでご紹介します。ぜひお楽しみに。
はじめまして。物理ショー班班長の笹と申します。

皆さんは「物理」に対してどのような印象を持っているでしょうか。「数式ばかりで何を言っているのかわからない」「難しい」といった印象を持っている方も少なくないのではないかと思います。確かに、物理を本格的に学ぶことはとても難しく、数式を避けて通ることはできません。では、そのような「難しい」物理は、本格的に学ぼうとしない限り縁遠いものなのでしょうか。そうではありません。
たとえば、「空はなぜ青いのか」「電子レンジはなぜ食べ物を温めることができるのか」などの疑問は、物理を使うことで説明することができます。それだけでなく、世の中に起きるすべての現象の根底には何らかの物理が潜んでいるといっても過言ではないでしょう。また、物理は現代の科学技術を支える基礎にもなっています。GPSに相対性理論が使われている、という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

物理ショー班は、そんな「実は身近」な物理を楽しい実験を通して感じていただくことを目標に活動しています。物理に全く触れたことがないという方はもちろん、物理をある程度学んでいる方にも楽しんでいただけるような実験を準備しております。詳しい内容は今後ブログで紹介していきますので、どうぞご期待ください。
五月祭ではPhysicsLab. 2016で物理の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
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