Advent Calendar

学生講演

理学部物理学科学⽣による学⽣講演を理学部1号館2階⼩柴ホールにて開催します。普段は聞くことができない理物⽣が感じている興味を、⽣の声でお届けします。ぜひお越しください。
本ページでは、各講演の内容についてご紹介します。

1日目(5月13日)

「相転移 in a nutshell」10:00~10:45
発表者:中柴 柊⾺
物性物理の代表的トピックである「相転移」について、熱力学などの知識を前提とせずに解説します。対称性やトポロジーといった系の幾何的な性質が相転移という物理現象に結びついていることの面白さを共有し、相転移や物性物理という分野の魅力を伝えます。
「量子論の基礎的側面」 11:00~11:45
発表者:梅川 舜
量子論の不思議な性質として、物理量の値が常には決まっていないことなどが有名ですが、それは正確にはどういうことなのでしょうか?不確定性関係や擬確率分布、昨年のノーベル賞のテーマとなったベルの不等式の破れなど、量子論の原理的な側面を解説します。
「散乱現象から覗く物理学」 13:00~13:45
発表者:髙橋 仁
衝突や相互作用により運動の様子を変える散乱現象。想像しやすい一方で、そこには物理学の発展の歴史が隠れています。高校生が学ぶ物理から、この歴史を追体験するかたちで「標準模型」に至るまでを解説し、自然現象の定式化への挑戦の面白さを共有します。
「時間とは何か?」 14:00~14:45
発表者:阿江 伸太朗
私たちの周りで刻々と過ぎていく時間ですが、時間とは何か?と正面から聞かれて答えられる人は多くないでしょう。ニュートンの唱えた「絶対時間」から、時間が量子化されているという「量子重力理論」まで、時間の本質をお話しします!
「ISSでの粉体実験実施報告」 15:00~15:45
発表者:王 ⽅成
岩石型惑星や衛星が形成されるとき、無数の岩石が衝突し凝集したと言われています。私はJAXAのプログラムで、国際宇宙ステーションでこの過程を調べる実験を実施しました。その実験報告を行います。
「外側から⾒る物理学の⾯⽩さ」 16:00~16:45
発表者:稲⽥ 知也
物理学を専攻している私が、あえて別の学問や文化を引き合いに出し、そのトピックと物理学に共通している面白さを紹介します。物理学の新しい側面を発見したい方も、そもそもその面白さがわからないという方も、ぜひお越しください!

2日目(5月14日)

「量⼦コンピュータ ~原理を中⼼に~」 10:00~10:45
発表者:⾼ 嵐軒
その誕生から約100年、量子力学は現在様々な技術に応用されています。そのうち最も注目を浴びているものの一つが量子コンピュータです。この講演では量子力学がどのように量子コンピュータに活用されているのか、原理から簡単に解説します。
「誤り耐性量⼦計算への⼩さくも⼤きな⼀歩」11:00~11:45
発表者:⼩泉 勇樹
ニュースで時折話題の量子コンピュータ。暗号の解読や材料開発など未来の可能性はよく聞きますが、実際はどうなのでしょうか?Google AIの最新研究である「表面符号」に関する進展を交えつつお伝えします。未来を拓く計算機の「現実」を知ろう!
・お客様による、学生講演の撮影・録画・録音等はご遠慮ください。
・会場の関係上、立ち見はご遠慮願います。