透明マント班
透明マントと光
透明マント班では、文字通り、「透明マント」に関する実験とその展示を行います。アニメや映画でもしばしば取り上げられているように、透明マントとは、そのマントを被った人や物が、周りの人から見えなくなるという、不思議なマントです。人間が物を見るという行動には、光が関わってきます。光と一口に言っても、赤外線、紫外線、可視光など、いろいろあることは皆さんもご存知のことでしょう。可視光とは目に見える光であり、透明マントの現象には、この可視光が多いに関わってきます。現在の最先端の研究レベルで、透明マントの現象が実現されているのは、マイクロ波やミリ波と言って、残念ながら目では見えない光になっています。 そのような目で見えない実験を行うのは何も面白くないので、私たちの実験では、透明マントの現象を目で見えるような工夫をしました。
水波での実験
先ほども言ったように、透明マントの現象には、光が関わっています。光というのは、電磁波と呼ばれる波であることを知っている人もいるのではないでしょうか。波と言われれば、海岸線に押し寄せる海の波を思い浮かべる人もいるでしょう。実際、特別な条件の下では、電磁波と水波が同じ方程式に従うことが知られています。この事実を用いると、光に関する透明マントの現象を、水波で再現することができるようになるのです。これにより、目で見ることのできない現象を目で見て楽しむことができるようになります。
それでは、実際の実験について、簡単に説明しておきましょう。用意するものは、水槽と障害物、そして「透明マント」になります(実物は見に来てください)。まずは、水槽に何も置かずに水波を発生させてみましょう。発生した水波は円を描きながら、水波の発生源から広がっていきます。時間が経つにつれて、平面状の水波が水槽いっぱいに広がっていくのが観測できるでしょう。


次に、水槽の中に障害物を置いてみます。同様に水波を発生させると、障害物にぶつかる前までは、水波は平面状に広がっていくことでしょう。しかし、障害物まで到達した水波は、障害物にぶつかります。そのあとの水波はもはや平面状を保つことができずに、よくわからない模様を描いて広がっていきます。


この、よくわからない模様が発生するおかげで、私たちはそこに障害物があることを認識できるのです。さて、ついに透明マントの出番がやってきました。先ほどの障害物の周りに透明マントをかぶせてみましょう。水波の広がり方は、一体どうなるのでしょうか。
続きが気になった方は、ぜひ透明マント班の展示にお越しください。透明マント班員一同が、笑顔とよく分かる解説でお待ちしております。
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