PhysicsLab. 2016 BLOG
Category: 計算機班
Hello world!
はじめまして、計算機班班長の羽柴です。
突然ですが、皆さんは計算機を使った事はありますか?きっとあると思います。このサイトを見ている時点で貴方は計算機(コンピュータ)の前に居ますね。スマホも計算機の一種ですよ!

さて、みんながお世話になっているとっても便利なコンピュータですが、実は物理の世界でも大活躍なのです。
物理の世界では実験したくても現実的には出来なかったり、理論で出てきた数式が難し過ぎて解けなかったりする事がしばしばあります。そんな時に役立つのが『計算機シミュレーション』。コンピュータに物理の方程式を教えて計算させてやると、コンピュータの中で実験が出来る、もっと格好付けて言うとコンピュータの中に『もう一つの宇宙を創り上げる』事が出来るのです!
これによって、地球に巨大隕石をぶつけて月を作れるか『実験』したり、星が爆発する様子の断面図をスローモーションで『観察』する、なんて事が可能になっています。身近な例だと、天気予報もコンピュータの中に『もう一つの地球』を作って早送りしてみることで天気を予報していたりします。凄いですね。

が、コンピュータ君は意外と頭がよろしくないので、物理の方程式を教えるというのがとても難しかったりします。
まず、コンピュータ君はマジメ過ぎるので人間様の言った事しか出来ません。「そのくらいは自分で考えれば分かるでしょう?」という訳にはいかないのです。足し算から何から、コンピュータ君がちゃんと計算出来るよう、完璧に、一点の例外無くマニュアル化しなければならないのです。
また、コンピュータ君は自分に絶対の自信があるので「間違えた!」という思いを抱きません。バレンタインデーで貰えるチョコの個数を計算して物凄い大きな数が出たら、人間なら「間違えたかな?」と思うところですが、コンピュータ君は「やったね!2147483647個貰えるらしいよ!」とか平気で言ってきます。計算を見直す事など考えもしないのです。だから、最終的には人間が結果をチェックしないといけません。
そして、人間語で書かれた方程式をコンピュータ君が読める言葉に翻訳してやる必要もあります。これがまた英会話並に難しい訳で…
ただ、その分物理屋の腕の見せ所も多いと言えます。

そんなコンピュータを使って、私達はこんなことをやろうと思っています。
・2次元イジングモデルのシミュレーション
・ランダムウォーク(酔歩)のシミュレーション
・微生物の走化性のシミュレーション
・交通流(渋滞)のシミュレーション
・並列計算(スパコンとかで使われている手法)を使ったシミュレーション
・FPGAという部品を使った計算機の構築
etc...
なんだこれはというものばかりかも知れませんが、これらのテーマについては追々このサイトでも紹介していく予定です。五月祭で皆さんにお楽しみ頂けるよう、只今鋭意プログラミング中です。

五月祭のPhysicsLab. 2016に乞うご期待!
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