■概要
ここおよそ30年、自然を解明する一つの手段として理論と実験に加えて着実に重要性を増してきているのが
コンピュータを用いたシミュレーションです。シミュレーションは本当は計算がメインとなりますが、数字の羅列を見ていても
分かりづらいしつまらないので、我々は可視化に努め、
「見て触れて面白い物理系シミュレーション」を目指します。
具体的には以下の三つのテーマ及び個人制作の作品の展示を予定しています。
■展示内容
楽器のシミュレーション
楽器の構造や材質を計算機に入力して、実際の楽器を再現しようというプロジェクトです。
金管・木管楽器の発音原理、音色の違いと楽器の構造などについてシミュレーションを通じて物理的考察を行います。
最終的には現存する楽器より美しい音色を発するような楽器の実現可能性にまで踏み込みたいと思ってます。
流体シミュレーション
水とか空気の流れのシミュレーションを行います。また、流体ブラックホール班と連携して
液体ヘリウムの超流動の性質のシミュレーションも計画してます。
流体の計算は計算量が多くなかなか手ごわいので、
東大が誇る世界第45位のスパコン「T2K」を借りて計算をしたり、GPU計算機を製作してそれを利用した計算も行う予定です。
多体シミュレーション
プラズマ班と合同で、クーロン相互作用のある多体系のシミュレーションを行います。
個人製作
としては、最先端の研究を取り入れたもの、インタラクティブなもの、そもそも物理じゃないものなどなど様々な独創的な個人製作が展示される予定です。